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中世の薬草♪

個人的に興味のある中世の薬草を、こちらでご紹介します。個人メモかも?

白いヘレボルス

一方、白いへレボルスと呼ばれているものはユリ科の植物で、日本のバイケイソウの母種である。

テオフラストスの言うように、白ヘレボルスは黒ヘレボルスとまったく違う。

葉を見ればユリ科とわかり、長く垂直に伸びた茎に、びっしりと白い小さな花を咲かせる。

白ヘレボルスの絞り汁にはヘラトリンという毒が含まれていて、狩りの矢に使われたので弓取草ともいう。

この毒は痙攣を起こし、意識障害を引き起こす恐ろしいもので、熱を加えても消えず、殺虫剤にも使われる。

根の粉末はクシャミを引き起こすので、別名クシャミグサと言われている。

クリスマスローズ、つまり黒いヘレボルスも、その黒褐色の根の粉は激しいクシャミを引き起こす。

クリスマスローズはドイツ語でクリストローゼというが、そのものずばり「黒いクシャミ根草」という別名もある。

宮崎駿のアニメ『魔女の宅急便』の原作である角野栄子の『魔女の宅急便』では、主人公キキの母親コキリさんは正兵正銘の魔女で、薬草を用いた薬を作っている。

家の門柱には「くしゃみのおくすり、おわけいたします」と書いてある。

作者は魔女のことをよく知っている人である。

ヘレボルスを思い浮かべてこの場面を書いたとしたら、さすがだと思う。

「魔女の軟膏」に使われたヘレボルスが、白いヘレボルスであったか黒いヘレボルスであったかはわからないが、レシピには粉末とあるので、いずれにせよ軟膏を塗りながらクシャミをした魔女もいたのかもしれない。

毛が抜け落ち、皮膚も爛れ、クシャミを連発する魔女を想像すると、かわいそうやらおかしいやら。

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