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中世の薬草♪

個人的に興味のある中世の薬草を、こちらでご紹介します。個人メモかも?

黒いヘレボルス

イギリスの植物学者パーキンソン(1567〜1650年)は「正真正銘のヘレボルスはニガー種のもので、開花は短くクリスマスの頃に咲く」と言っている。

ニガーとは黒のことで、根の色が黒いということを表している。

クリスマスの時期に咲く根が黒いヘレボルスといえば、キンポウゲ科クリスマスローズである。

この花にはこんな話が伝えられている。

ある娘が、生まれたばかりのキリストに捧げる花がなくて悲しんでいると、天使が現れて、雪に覆われた冷たい地面に手を触れた。

すると、そこに白い可憐な花が咲きだした。

これがクリスマスローズであると。

その由来にたがわず、花の姿は実に美しい。

地面から開いた手のように葉を広げ、茎は太くて短く、先端に真っ白な花をつける。

現在ではいろいろな栽培種があり、クリスマスの時期だけでなく、春の庭をも楽しませてくれる。

日本ではクリスマスローズ協会というのもあって、品評会が開かれるほど人気の高い花である。

イギリスの植物採集学者ファーラー(1880〜1920年)は黒いヘレボルスについて、「花びらは純白だが、本当に純真な心をもっているかどうかはわからない。

なぜなら、中心部と根は黒いからである」と言っている。

なかなか穿った表現で面白い。

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