中世の薬草♪

個人的に興味のある中世の薬草を、こちらでご紹介します。個人メモかも?

産婆について

産婆がやり玉にあげられるには、いくつか理由がある。

アダムとイヴは神の命令に背いて、食べてはいけない知恵の木の実を食べて楽園を追われた。

そのとき、神はイヴに「わたしは、あなたのみごもりの苦しみを大いに増す。

あなたは、苦しんで子を産まなければならない」(創世記3章16節)と告げた。

出産の痛みは神に逆らった罰だというのである。

だから、産婦の苦しみをできるだけ少なくしようとする腕のいい産婆は、神に逆らう者ということになる。

また、キリスト教にとって洗礼は何より大切なことである。

死産した子は、洗礼を受けていないので天国へ行けない。

そこで、難産のときは、すでに洗礼を受けている産婦よりもまだ洗礼を受けていない子どもの命が重視された。

死産は産婆のせいにされ、新生児の身体を生贄にするため悪魔に渡したのだと非難されたのである。

加えて産婆は、事情があって子どもを産めない女性の味方でもあった。

陣痛を促す薬草は同時に堕胎にも効く。

さまざまな効能をもつ薬草にたいする知識は産婆の領域だった。

堕胎に使われる薬草は「魔女の薬草」にされ、それを扱う産婆は「魔女の産婆」にされた。

魔女の軟膏に新生児の肉が入っているのは、単に潤滑剤としてではなく、このような歴史的背景があったと見ていいだろう。

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