中世の薬草♪

個人的に興味のある中世の薬草を、こちらでご紹介します。個人メモかも?

木曜に摘むヤネバンダイソウ

木曜日に摘むベンケイソウ科のヤネバンダイソウは、家畜小屋や物置小屋の屋根に自生する。

ロゼット上の肉質の葉で、夏にピンクの花が咲く。

ドイツ語ではハウスヴルツとかダッハヴルツ(屋根の草)ともいう。

ヤネバンダイソウが屋根の上で花を咲かせると、それはその家で誰かが死ぬ予兆だとも民間では信じられていた。

セイヨウヤマアイについて

古代から婦人病、特に生理生涯に効くというので、薬用茶として利用されていた。

ただし、生の葉は毒があるので、乾かして用いるようにする。

ヤマアイに含まれている成分サボニンは、赤血球膜内のコレステロールと結合すると細胞膜を破壊してしまう。

口にすると血便や血尿が出るというから、恐ろしい「魔女の薬草」に思われた可能性はある。

水曜に摘むセイヨウヤマアイ

水曜日に摘むトウダイグサ科のセイヨウヤマアイは、さまざまな治療に使われる薬草である。

学名のメルクルアリスだが、その語源については諸説あり、はっきりしたことはわかっていない。

メルクールは水銀を意味することから、この草が水銀を使う錬金術と関係があったのではないかという説がある。

またローマ神話の神メルクリウス(英語でマーキュリー)に由来するという説もある。

クマツヅラについて

クマツヅラは、中世ヨーロッパでは催淫効果があるとかで、結婚式にも使われたりしたようだ。

また、伝染病を防ぐ薬草として重宝され、魔除け草として認められていた。

ドイツには、子どもの洗礼のときにクマツヅラやチーズを子どもの身体に結びつけて魔から子どもを守る風習があった。

宗教改革家マルチン・ルター(1483〜1546年) は、そんなことは迷信だと苦々しく語っている。

クマツヅラはドイツ語で「鉄の草」というが、この植物その由来は、の成分が鉄剣による傷の治療に使われたからだという。

十字架に架けられたキリストの身体から流れる血を止めたのはクマツヅラだったという伝説もある。

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火曜に摘むクマツヅラ

火曜日に摘むクマツヅラは、古代では祭壇に飾る花として尊重されていた。

クマツヅラの花はとても可憐である。

真夏に薄紫色の小さな花を穂状に密集して咲かせる。

クマツヅラは、古代エジプトでは「イシスの涙」といわれ、儀式の際に燃やされた。

また、ローマ神話の主神ジュピターの妃の名をとって「ユノの涙」といわれ、やはり祭壇に飾られた。

北欧神話ではトール神に、ペルシャでは太陽神に捧げられた。

ヒメハナワラビについて

ヒメハナワラピはシダ植物の一種である。

ワラビという名はついているが、ワラビ属とは別のハナワラビ属の一つである。

細い茎に沿って羽状の葉が伸びているのだが、その業はちょっと目には1枚には見えず、小さな葉がいっぱいついているように見える。

しかし、小さな葉のように見えるのは葉の一部で羽片といい、これが気味の悪いほどイチョウの葉にそっくりなのである。

植物学者牧野富太郎の『牧野日本植物図鑑』では、この羽片を扇のようだと説明し、ドイツの植物図鑑でも、半月の形をした扇のような葉であると説明している。

月曜に摘むヒメハナワラビ

月曜日に摘むというヒメワラビは、ある言い伝えによると、月夜に摘むのが魔除けとして最も効果があるという、ドイツ語でモーントラオテ、英語ではムーンワート、どちらも月の名がついていることから、月との関係の深さをしることが出来る。