中世の薬草♪

個人的に興味のある中世の薬草を、こちらでご紹介します。個人メモかも?

クマツヅラについて

クマツヅラは、中世ヨーロッパでは催淫効果があるとかで、結婚式にも使われたりしたようだ。

また、伝染病を防ぐ薬草として重宝され、魔除け草として認められていた。

ドイツには、子どもの洗礼のときにクマツヅラやチーズを子どもの身体に結びつけて魔から子どもを守る風習があった。

宗教改革家マルチン・ルター(1483〜1546年) は、そんなことは迷信だと苦々しく語っている。

クマツヅラはドイツ語で「鉄の草」というが、この植物その由来は、の成分が鉄剣による傷の治療に使われたからだという。

十字架に架けられたキリストの身体から流れる血を止めたのはクマツヅラだったという伝説もある。

火曜に摘むクマツヅラ

火曜日に摘むクマツヅラは、古代では祭壇に飾る花として尊重されていた。

クマツヅラの花はとても可憐である。

真夏に薄紫色の小さな花を穂状に密集して咲かせる。

クマツヅラは、古代エジプトでは「イシスの涙」といわれ、儀式の際に燃やされた。

また、ローマ神話の主神ジュピターの妃の名をとって「ユノの涙」といわれ、やはり祭壇に飾られた。

北欧神話ではトール神に、ペルシャでは太陽神に捧げられた。

ヒメハナワラビについて

ヒメハナワラピはシダ植物の一種である。

ワラビという名はついているが、ワラビ属とは別のハナワラビ属の一つである。

細い茎に沿って羽状の葉が伸びているのだが、その業はちょっと目には1枚には見えず、小さな葉がいっぱいついているように見える。

しかし、小さな葉のように見えるのは葉の一部で羽片といい、これが気味の悪いほどイチョウの葉にそっくりなのである。

植物学者牧野富太郎の『牧野日本植物図鑑』では、この羽片を扇のようだと説明し、ドイツの植物図鑑でも、半月の形をした扇のような葉であると説明している。

月曜に摘むヒメハナワラビ

月曜日に摘むというヒメワラビは、ある言い伝えによると、月夜に摘むのが魔除けとして最も効果があるという、ドイツ語でモーントラオテ、英語ではムーンワート、どちらも月の名がついていることから、月との関係の深さをしることが出来る。

出エジプト記

イスラエル人がエジプトを去ることをかたくなに認めなかったので、ついにエボバの神が立ち上がった。

彼はイスラエル人にそれぞれ自分の家の門柱と鴨居に子羊の血を塗るよう命じた。

それから神は「エジプトを打った」(出エジプト記12章17節)そのとき、この血が目印になって、神の罰は「エジプトにいたイスラエル人の家を過ぎ越した」と旧約聖書に書いてある。

その夜、イスラエル人は種を入れないパンに苦菜を添えて食べ、翌日、約束の地を目指してエジプトを出るのである。

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キクニガナ

日曜日に摘むとされたキク科のキクニガナは、すでに紀元前4世紀のエジプトのパピルス文書に、魔力をもった植物であることが記されているという。

旧約聖書によれば、イスラエル人がモーゼに導かれてエジプトを脱出する前夜、彼らは種なしパンと「苦莱」を食べたという。

この苦菜がなんだったかははっきりしない。

ホースラディッシュヒソップコリアンダー、ニガヨモギ、ニガハッカなどが候補にあがっているが、キクニガナだという説もある。

いずれも苦みや辛みのある薬草である。

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薬草を摘む日

薬草は人々の日常生活に大切な役目を果たしている。

だから、効果のあるときを狙って摘むことが必要である。

6月24日のヨハネの祝日は薬草摘みにとって最も大切な日だったが、曜日もまた重要である。

バイエルン(南ドイツ)大公の侍医ヨーハン・ハルトリープは『禁じられた技、迷信、魔法全書』(1456年)で、「魔女の軟膏」を作るために、決まった曜日に決まった薬草を摘む人がいると書いている。

日曜日 キクニガナ月曜日 ヒメハナワラビ火曜日 クマツヅラ水曜日 セイヨウヤマアイ木曜日 ヤネバンダイソウ金曜日 シダ土曜日が入っていないのは、土曜日を安息日とするユダヤ教徒が念頭におかれているからだと思われる。

キリスト教では日曜日を安息日とする宗派が多いが、ユダヤ教では金曜の日没から土曜の日没までが安息日である。

つまり、このリストはキリスト教に睨まれた異教の習慣からできたものであることがわかる。

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